”丸一日北に大接近、そして運命の出会い”
丹東 ( Dandong ) 到着後、街中で見かけるハングルには、韓国仁川から入国してる為、違和感がなかった。
宿泊予定のホステルで、北朝鮮に最も近づける中国最東端の万里の長城と、複数の北朝鮮レストランの情報を手に入れた私は、北朝鮮まで100Mの距離まで大接近!
そしてその夜運命の出会いをする事となる。
目次【本記事の内容】
√ 东港から丹東市内への行き方
2nd Day 丹東 ( Dandong ) 編 ☀
朝7時半、真上の朝鮮族の寝返りで起きた私は、外の景色を見に行こうと靴を履いたら、床が水浸しになっていた。
昨日のバナナのお兄さんがまた暖房を入れて床が外気温との温度差で結露したのだろうと呆れながら、バナナジュースとスナックで朝食を済ませて外に出た。
左奥に北朝鮮領の小島が見える。
天候はー10度に加え、強風。気温が低すぎて海の表面が凍結している。
朝日に照らされる北朝鮮の小島。東港まで残り10分。
9:00 丹東郊外に位置する东港に到着。
フェリーの従業員が到着と同時に客に下船を促しながら船中を見回り始める。
海には氷塊が浮いていて、強風が吹いてるしキルギスの山越えを思い出す寒さ。
▼キルギスの山越えは下記リンクから!
🇨🇳🇰🇬冬山イルケシュタム峠の国境越え-Part3
下船してすぐ側に停車しているバスに乗り込んで税関へ。
全シートカバーがヴィトン(偽物)の如何にも中国式バスである。
9:30 中国入国。(丹東駅行きバスチケット購入)
税関ゆるゆる。
ただ、出口が一つしかなく、中国名物の横入り合戦スタート。バックパックを使って横入りをする輩をはね退け通過していく。郷に入れば郷に従おう。
イミグレ出口付近に丹東駅行きのバスチケット売り場がある。
ちなみに韓国ウォンでも人民元でも支払い可能。
ATMや両替所はないので韓国である程度現金を残しておこう。
運転手は、乗車を急かしてきます。面倒ごとが嫌いならバスに早く乗車して出発を待ちましょう。
“(他人と)奉仕を比べ、敬意を払い、見本にし、発展を促せ”と赤弾幕に記載あり。社会主義の国に入りました。
韓国ウォン:4000W, 人民元:20元 これ買えないと丹東までいけないのでだいぶまずいです。
ど田舎の風景から一変。丹東市に近づくとおしゃれな建物やビルが見えてきます。
中朝貿易で栄えており、国の玄関ということもあって栄えているのでしょう。
√ 丹東駅に到着!
10:30 丹东火车站に到着!
到着して旅行代理店で情報収集後、海外プリペイドカード(NEO MONEY)で人民元を引き出すべくATM探しスタート。
中国建设,中国农业,光大,交通,招商,丹东银行(ここは無理か笑)周ったが、全部引き出せないと判明しかなり焦りました。
頼みの綱、中國銀行に行き、なんとか引き出しに成功。
丹東について30分以上ATM探しに費やしてしまったが、同時に街ブラもできて街の規模が大体わかりました。歩きで十分丹東市内は観光可能であると判明。
毛沢東像がお出迎え。この近辺にある旅行会社で丹東の観光名所並びに万里の長城への行き方を教えてもらった。
√ 宿泊先 ”Bless Youth Hostel “に到着
11:30 バス303番に乗り、宿泊予定の Bless Youth Hostel 付近のバス停に到着。
観光名所月亮島の中に位置し、鸭绿江を挟んで北朝鮮がもう目前の好立地。
幸いにも、その日は私含めて宿泊者は二人で、ベッドも綺麗で、Wi-Fiもしっかり機能するし(VPN使える等)ストレス無く過ごせそうだ。
早速望遠鏡を持ってご近所さんの北朝鮮を覗いてみることにした。
一人の軍人が右往左往している様子が目に入った。
ずっと覗いていたら建物の中からもう一人でてきて気づかれたのかと思ったが気のせいであった。
非常にシンプルな港町がはっきり確認できた。
√ 虎山長城への行き方
14:00 いざ虎山長城へ!
ホステル最寄りのバス停で確か216番に乗り、再度丹东火车站を目指す。
駅前に黄色っぽい建物の丹东客运站がある為、虎山长城行きのチケットを売り場にて購入。
片道8元(約132円)。 40分ほどバスに揺られます。
バスは北朝鮮の大地を横目に長城へと進んでいきます。川はほぼ凍ってます。
√ 虎山長城観光!
15:00 とうとう中国最東端の万里の長城に到着!
”东起鸭绿江,西至嘉峪关(東は鸭绿江から始まり、嘉峪关に至る)”
私は虎山长城を登り切れば、既に踏破済みの万里の長城最西端嘉峪關と合わせて、東西踏破達成となる。
北朝鮮を間近で見る目的と合わせて是非とも達成したい。
虎山长城の登り始め。この時点では、道も険しくなく、今後過酷な道のりになるとは予想だにしていなかった。観光客はどうやら私一人の様子。
この岩地図の長城の位置を見ると、いや北朝鮮に入ってますよね…ってくらい近い事がよく分かる。
登り始めて30分で、望遠鏡を一回10元で使わしてくれるおっさんに出会える。
あいにく持参していたので、断ることに。
気温-8度の中誰もこない観光客を待ち続けているので、行った方は是非話してあげてください。
望遠鏡持参で行くと、自分の望遠鏡の方がよく見える自慢をしてきます。
左手には北朝鮮の広大な農地が広がる。
中国側と貧富の格差が著しい。
国境沿いでは兵士が二人一組(上司と部下)で掃除をしていたり、農民が焼畑している様子が望遠鏡で垣間見えた。
写真は国境に一番近い北の集落。
急に道のりが険しくなってきました。
岩肌に沿って進んでいくイメージ。
吊り橋や、パイプ道など足元危ないし、右手には北朝鮮の兵士に監視されてるわで危険と常に隣り合わせ。
ここが「一歩跨」と言われる北朝鮮にもっとも近づける場所。
凍結した川の向こうが北朝鮮。
緑の建物は監視塔で、銃を携帯した北の戦士が対岸に睨みを利かしている。
夏場は船でもっと近づくアトラクションがあるらしい。
北朝鮮がすぐそこにあるし、銃装備の人民解放軍にはよく話しかけられるし(香港人と言うと大体納得してくれ通してくれる。)、道険しいし、落石注意もあるので、細心の注意を払ってください。
国境の注意事項一覧です。
チケットにも何か起きたら自己責任でお願いしますとの記載があったので、常になんとも言えない緊張感を感じながら登っていました。
対岸は基本無視しましょう。
出口付近にお土産やさんが一軒あります。
中国人なのか北朝鮮人なのかよく分かりませんが、店主に商品に関して諸々説明していただきました。
結果、北グッズ数点お買い上げ。
思わず好奇心から買ってしまうので店主のおっさん良い商売してます。
√ 万里の長城踏破!丹東市内へ帰宅
16:30 万里の長城最東端踏破!
出口から出て、帰りのバスを待っているといつの間にか暗くなっていました。
終バスが近辺の住人に尋ねたら、17:10頃だと仰っていたので30分以上待ちぼうけ。
-10度の中待ちぼうけをくらった為、早目の時間帯で来た方が良いです。
周辺に商店があるのでそこで暖をとるのも良いが、バスは人がいないと止まらないのでやはり外で立つ必要がある。
17:10 バスを無事捕まえ、7元を支払い、丹東市内へ戻る。
途中スキー場等の施設があり、時間に余裕がある人は寄るのもありかと。
丹東市郊外のバス停で市内行きのバスに乗り換え、丹東市内へ入っていく。
私は車内で、朝に旅行会社の人に聞いた数件の北朝鮮レストラン(以下北レス)の場所をリサーチしていた。
√ 北朝鮮レストランにお試し入店!
17:45 リサーチによると、北レスは鸭绿江沿いに開店しているそうなので、バス停「文化広場」で下車。
捜索を始める。しかし、最近の中朝関係悪化のあおりを受け、北レスの多くが店を閉めており、有名な「平壤高丽馆」と「金剛山饭店」は近日中に閉店したと判明。
周辺にいい店がないかと最寄りのホテルで確認すると、徒歩5分圏内に2店舗あるとの情報をゲット。どうやら「柳京酒店」とその向かいの店らしい。早速向かう。
柳京酒店 に到着。
丹東滞在時、一回も開店している様子がなかったことから暫く休業中なのだろう。
近頃の北朝鮮問題の煽りを受け、丹東で働く北の従業員は北に送還されている為、働き手が少なく、閉めざるをえないのだろう。
しかし、その向かいの店はなんと!!!明かりが見える。夕飯にありつけたと早速入店。
今回の旅の目的である北朝鮮人との交流は実現しそうである。
<丹东高丽饭店>
18:00 丹东高丽饭店に入店。
滞在中なんども通った北レス。
ご飯の美味しさも、サービスもここが一番。
初日は、少々警戒して入ったが、入店して暫くすると、北朝鮮国籍の従業員が話しかけてくれ、話がはずんでくると、居心地が良くなってくる。
平壌キムチ。味が韓国キムチよりあっさりしている。食べやすく、一人でさらっと食べきれる。キムチ嫌いを克服しました。
平壌ビビンバ。まあ言うまでもなく美味しい。特別な具材が入っているわけではなく、至って普通のビビンバ。
大同江啤酒。中国の青島ビールのような淡白な味わい。
青島より甘くてすっきりしていて飲みやすい。ビールがあまり好きじゃない私でも、1瓶開けてしまった。
これが正直一番興味があった。
犬肉スープ(狗肉汤)。パクチーで犬の臭みが取れていてクセのある味だと聞いていたが、すんなり飲み干せた。
体がだんだん暑くなってくるのも犬肉の特徴である。極寒のこの地域にはもってこいの料理なのだろう。
赤い制服を着た北国籍の従業員が働いている。
詳細は3日目編でお話しするが、とにかく彼女らは積極的に話しかけてくる。
その中の平壌出身リンちゃんは、人懐っこく明るい普通の女子大生であった。
18:30より、歌と踊りを披露してくれ、結局2時間以上も店に滞在していた。
結局、犬肉スープのおかげで極寒の外をホテルまで30分歩いて帰ることができた。
<北レス従業員との会話>
日本人であることを伏せ、香港人として北レスには入店したが、幸いなことにばれることもなく、店を出るまで北国籍の従業員と交流することができた。
従業員のリンちゃんは、私が万里の長城で購入したお土産を物色し始め、品々を嬉しそうに見ていたが、金日成の顔を見た瞬間顔が引きつっていた(と言うより失笑していた。)
すごい意味深な表情だったので、リンちゃんに金一家のことをどう思うか聞いてみたところ、「听不懂(何言ってるかわからない。)」とはぐらかされてしまった。
雲の上の人すぎて考えたこともないのだろうか。引きつっていたあの反応が気になるが、こんなお土産を購入した私に引いてしまったのかもしれない笑
北朝鮮従業員との会話で感じ取った内容は後日紹介する。
今回はここまで!
次回は北レス特集ではしごした店をランキング形式で発表します。
では、また次回!再见!!!
▼関連リンク記事はこちらから!
🇨🇳中朝国境ー丹東ぶらり旅2泊3日ー1日目
中朝国境ー丹東ぶらり旅2泊3日ー3日目
丹東紹介:丹東 Wiki

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