“王都から数分に広がる ジャングル と 水上集落 ”
ブルネイに着いて早々、元スナイパーのおっちゃんと意気投合した私は、彼の知り合いである船乗りを紹介してくれ、王都バンダリ・スリ・ベガワンから船で数分の”ジャングル”と”水上集落「 Kampong Ayer 」へ向かうこととなった。
2017/07/24 ☀︎ (時々ゲリラ豪雨)

まずは、おっちゃんの友人と合流。なんとも言えない笑顔が素敵の船乗り(名前不明)。早速最寄りの船着場から適当に出航!!船外機はヤマハ。弊社製品が使われているのかな?






ここで、旅の相棒である元スナイパーのおっちゃんを紹介したい。
彼の名前は、Faruk。故郷はブルネイではないらしい。
若い頃はスナイパーとして働く。妻子持ちで、退役後にブルネイに移住。
奥さん特製のバナナをベースとした謎のブルネイシェイクが大好き。
友達は元軍人ばかりでどうやらブルネイは退役軍人の老後の憩いの場所となっているようである。
ドライブ途中、何回か強面の退役軍人が入ってきて現役時代の武勇伝を語っていた。とにかくグラサンがよく似合う。
ブルネイ軍は、隣国から軍隊をレンタルするらしく、私が空港にいた時もミャンマー軍がブルネイ軍に加勢するべく迷彩トラックに荷物を詰め込んでいるのを見たことがある。
おっちゃんもレンタルされた時にブルネイに駐留して日常の軍人生活とは180度違う平和国家に惚れ込んでしまったのだろうか。





ジャングルを30分ぐらいさまよったが、生き物が全然いないことに気づく。どうやらゲリラ豪雨が近日何回もあり、テングザルのようなブルネイ固有種はジャングルの奥地へ帰ってしまったそう。 運が良ければ群れを見ることができます。
また同じルートで王都に戻った私は、船乗りに別れを告げ、下船後おっちゃんとブルネイ文化ツアーを開始する。
おっちゃんは車の中でブルネイ人について語ってくれた。
ブルネイ在住の人々は、マレー系がもっとも多いそう。続けて中国系、タイ系、フィリピン系と人種のるつぼ。
最近は韓国系が多くなってきたそうで、日本人は?と伺ったら、私がおっちゃんが出会った初の日本人らしい。
ブルネイを訪れる日本人は極めて少ないということがわかった。もったいない!ブルネイ観光大使をしてぜひ日本人の渡航者を増やしたいものだ。
おっちゃんがお前に見せたいものがあるといい、見せてくれたのがブルネイでもっとも規模が大きい橋。
中国製とのこと。橋が結ぶのは、マレーシアとブルネイ。国境を渡る時間がこの橋の開通によって短縮されるとのこと。越境フェチとしては、ぜひ開通後陸路で国境越えしたい。
・ブルネイ国立博物館
ブルネイの文化や歴史、王の偉業など随所に初めて見る豪華な宝物が目に入る。
観覧者は広東語話者ばかりのため、ガイドも広東語で、耳が心地よかった。各国の首脳がブルネイを訪れた際にサインを残しており、日本は森喜朗でした。
水上集落前に腹ごしらえ。おっちゃんお勧めのチキンライス(5ブルネイドル)。
安価でかつ美味しい。
・水上集落「 Kampong Ayer 」
その後おっちゃんに水上集落への水上船タクシー乗り場まで連れて行ってもらった。水上集落まで往復10ブルネイドル(800円)を払い、水上集落「Kampong Ayer」へ向かう。
ブルネイの国旗がお出迎え。船着場に船を横付けし、船頭さんには近辺で待機してもらうよう伝えた。
入り口付近には、新興住宅が立ち並ぶ。一見すると、生活水準は高いのかもと思わざるをえない景色。一家に一台船もあるし生活にこまらなさそう。
100mほど入り口から歩いたら、急に水上集落らしい家屋が見えてきた。
橋はところどころひび割れて穴が開いており、その上を住民が自転車で通過していく。足元に注意して先へ進んでいく。
下の写真の通り、両サイドに商店や住居が水上に立ち並ぶ。
突然住民の子供達がよってきた。どうやらかまって欲しいらしい。
手を振ったら、子供の一人が「gila!」と発した。残念ながら中国留学時インドネシア人から、ある意味実用インドネシア語(マレー語に近い)のレッスンを受けていたので聞き取れてしまうのである。
外人だし大丈夫やろと思われたようだ。奥の方から親が出てきて謝ってきたので、「テリマカシー」と適当に返答しておいた。

比較的高い位置に住居がある。電気はどの家庭にも流れているっぽい。虫が飛び回っていて衛生面はよろしくない。


水上集落見学はおそらく30分もあれば事足りる。費用は入場料もないので、往復の船賃くらい。
船頭さんが待ちくたびれていたのでさっさと戻ることとした。
水上集落と王都との生活水準の差は歴然。おっちゃんが言うブルネイの貧富の格差を思い知る。
おっちゃんがホステルまで送ってくれた。あたりはすでに真っ暗。ナイトマーケットが近くであると聞きつけ行ってみることに。
ホステルから歩いて数分。周辺で唯一明かりがある場所なので分かりやすい。繁盛してそう。
ブルネイのパンケーキ。中に甘いソースが入っており、サクサクして美味しい。見つけたらご賞味あれ。
中華系が多いこともあり、阿姨炒麵を発見。留学時代が懐かしい。6ブルネイドルほど。
カラフルなジュースを売る店が何軒かあった。一個お勧めの頂戴と言ったら、ライムレモンジュースを勧めてきた。口当たりすっきりして非常に飲みやすく、もう一本注文した。


ナイトマーケットでしばらくゆっくりし、満腹になってから明日の準備をしにホステルへ戻った。
今週はここまで!元スナイパーのおっちゃんの力を借りて一通りブルネイを満喫できた。
明日はいよいよ今回の旅の目的の一つである7つ星ホテル宿泊!
では、次回へ続く、再见!
・関連リンク
石油大国Brunei(汶萊)🇧🇳 東南アジア最後の楽園 Part3
★おまけ
ホステル近くのモールでも発見したが、ブルネイ人はたこ焼きが好きらしい。日本食の代表になっている。ナイトマーケットでもTAKOYAKIで親しまれている。
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