” イルケシュタム峠 は夏に越えましょう”
今回は早朝にカシュガルを発ち、7時間かけて漸く中国国境を通過した後の記録を記します。キルギス側の国境まで約2時間半かかる為、キルギス側の税関が閉まるまでに急いで イルケシュタム峠 の国境越えを完了する必要がある。
時間が緊迫した中、国境越え予定の夫婦の家族が手配した車に乗り合わせて急いで向かうことに…
無事キルギスの国境を通過し、氷点下の中の野宿を回避できるのか!?
ぜひご覧ください!!!
目次【本記事の内容】
√ 中国側イミグレを出発!
13:00 イルケシュタム峠 中国側イミグレ出発
イミグレを出発して数十分で再度手荷物検査を受ける。
朝から何度も手荷物を検査をされて効率の良い通過方法をいつの間にか会得していた。
しかし、さすがに13キロのバックパックを背負いながら、何度も荷物検査を受けたのはさすがに堪えました。
皆さん、軽装で済む夏にイルケシュタム峠に挑戦しましょう!!
ご夫婦とそのお子さんと共に大迫力の景色を見ながらキルギスへの国境越えを目指す。
√ 中国最西端の村で小休憩
14:30 休憩
私は助手席に乗り、中キル夫婦(中国+キルギス)+そのハーフの子供は、後部座席に乗っており、且つ子供が暴れ出した為、夫婦もかなり疲れていた様子。
運転手は余裕そうだったが、トイレ休憩と外の空気を吸いに車から一時的に下車した。
中国人の旦那に誘われ、立ちションすることに。大自然をバックに何の恥じらいもなく済ませ、一同写真撮影会を始める。
写真撮影中にどうやら近くに村があることに気づく。
運転手によると、中国最西端の村とのこと。
カシュガルは中国最西端の街で、ここは最西端の村である。
確かに遠目からでも市場のようなものが垣間見れ、賑わいを見せている。
中国の警察官のような面々も垣間見れ、国の隅々までご苦労様ですと言う感じです。
数十分休憩し、また車に乗り込みキルギス国境へ向かう。
中キル夫婦の子供が私にまでいたずらをし始めた。
正直綺麗な自然をゆっくり見たかったし疲れていたのもあって、叱ろうか考えたが、可愛すぎて無理でした笑
子供はどうやらキルギスの血が強そうである。中国籍のお父さんに全然似てない笑。
√ キルギス側イミグレに到着!
15:40 休憩地点から更に1時間ほど乗って、とうとうキルギス側イミグレに到着!!
イミグレには貨物トラックが列をなしており、通過にはまだ時間がかかる様子。
そのため、食事休憩を挟むことにした。
朝から新疆の巨大パンを食べながら空腹を抑えていた為、遅い昼ご飯ではあったが、めちゃくちゃ助かった。
イミグレURL:Irkeshtam Pass: Osh-Kashgar
<レストラン『丝路餐厅』>
外観から世界最果てのレストラン感がすごい。
どうやらこの地域の民族料理が食べられる店らしい。
大勢の貨物トラックの運ちゃんと、右上に写った中キル夫婦の旦那と会食。
ラム肉とご当地野菜をふんだんに使った現地民のローカルフード。
パンよりご飯の方が合いそうだが、十分美味であった。
全体的によく煮込まれており、肉も味が染み込んでおり、空腹のお腹には申し分なく素晴らしい味であった。ここで20元を支払った。
手持ち金額:220元
レストランの裏からは絶景を一望でき、写真を撮りながらイミグレの休憩時間が終わるのを待つことにした。
この写真には写ってはいないが、とにかくゴミがすごい。
√ キルギスに入国!
16:00 中キル夫婦の旦那に行くぞ!と言われ、すぐさま乗車。
さようなら中国、初めましてキルギスタン。
イミグレが閉まる前に国境越え成功!!まずは一安心である。
しかし、日が暮れる前にキルギスの街までたどり着かないと雪山で野宿することになる為、急ぎキルギスの入国検査を受けることとなった。
先ず現実として立ちはだかったのは、この後の足がないことであった。
しかしこれも中キル夫婦が手配済みだった為、ここも甘えて同乗させてもらうことにした。
数分後2台車が来て、2台に分けて乗車した。
私は旦那と車に乗り、子供とキルギス人の奥さんはもう一台の車に乗車。
運転手には中国語が通じず、キルギス語またはロシア語での会話となった。
中キル夫婦の旦那の通訳の元、なぜ国境越えをしているのか等々話しながら、入国検査場に到着。
英語も通じないような状態だった為、中国人の旦那の中国語訳が私の唯一のコミュニケーションツールであった。
ここで身体検査と荷物検査を済ませ、キルギスに正式に入国となった!
体全体をカメラとスキャン機で検査され、形式上厳しくしているだけだった検査を難なく終了した。
√ キルギス第2の都市:オシュを目指す!
どうやら中キル夫婦はキルギスの首都ビシュケクまで向かうそうで、車もキャパ的に私が一緒に乗るスペースもなく、ここにてお別れすることに。
中国人の旦那は『困難な道だが頑張れ、寒さに気をつけろよ』と心配してくれたが、後々その本当の意味を知ることとなる。
中国人の旦那によると、国境警備隊とオシ(Osh)と言う町を目指せば良いとのこと。
国境警備隊の人は、休日を過ごすため(当日は金曜)、家があるオシュに帰宅する予定だった。
中国人の旦那という重要なコミュニケーションツールを失った私は、全く言葉が通じないキルギス人の旦那二人と近隣の町オシュへ向かうことになった。
キルギス人の旦那は巨大パン3個とウォッカの大瓶を車に持ち込み、真剣な面持ちで車を走らせた。
なんか嫌な予感。そしてこの予感は的中するのであった。
今回はここまで!!!
では、次回はイルケシュタム峠のクライマックス!
ぜひご覧ください!では再见!!
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