”まるで時が止まった様な空間”
今回は、キルギスタンの首都:ビシュケクに位置する「 ブラナの塔 」への訪問記録を綴っていく。
マナス大学を訪問した際に仲良くなった学生さんたちと共に、ブラナの塔へ遊びに行く事に。人数が多かった為、学生さんがタクシーを手配してくれ直接ブラナの塔へ向かった。
ブラナの塔は、古代シルクロードの要所で、かの三蔵法師も立ち寄ったとされる地域である。
今回は、天山山脈の麓に古代シルクロードの繁栄を伝える遺構:ブラナの塔について綴っていきます。
目次【本記事の内容】
√ ブラナの塔概要
・場所&アクセス
ビシュケクから車で約1時間半ほどかかる。
基本の行き方としては、ブラナの塔に最も近い街:トクモクまで移動し、そこから再度白タク又は乗り合いバスで現地まで向かう形です。
住所:P7W2+H5 トクマク, キルギス
・塔の構造と歴史
上記英文要約並びにWIKIPEDIAを参考にすると、下記の通りである。
外部リンク:
Wikipedia「ブラナの塔説明」
Wikipedia「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」
・6世紀ごろに建てられたミナレット(イスラムの宗教施設に付随する塔)。
・元々塔の高さは、46〜47M程あったが、地震により倒壊し、現在は24M。
・なんども修復作業が行われ、現在の塔は1970年代に修復作業が成されたもの。
・地中に埋まっている八角形から成る5.6Mの高さの基礎の上に建つ。
・塔の入り口は地上から約5Mの高さに位置する。
・入り口から頂上まで螺旋階段が続いている。
・塔内部に光を入れるため、高さ12Mの塔の東側に光の窓がある。
・中央アジアでも早く認知されたミナレットの一つである。
・現在では世界遺産「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」に登録されている。
√ ブラナの塔 旅行記
マナス大学の学生たちとは昼過ぎに待ち合わせた。
人数は想像してたよりも多く、約10名の大所帯。
マナス像の目の前で待ち合わせ、皆で車に乗り、いざブラナの塔へ!!!
約1時間かけてブラナの塔入り口に到着。
天山山脈周辺には高い建物が存在しない為、大草原が広がっており、既に十分絶景。
<ミナレット>
ミナレット自体はかなりの高さだが、ウズベキスタンのサマルカンド或いはブハラで見た宮殿に付随しているミナレットに比べると低く感じる。
シルクロードの要所として栄えた700年代は宮殿に付随した状態だったのか。
1300年以上前のシルクロードに思いを馳せながら、高さ24Mのミナレット頂上へ螺旋階段を登っていく。
入り口は地上5Mにあり、階段で登って入っていく。
塔内部の螺旋階段は、かなり狭くて急である。
一人かろうじて上がれる広さですので、転けないようにゆっくり登りましょう。
地上24Mの頂上に到達。
景色を遮るものが何もなく、360度素晴らしい絶景が広がるが、冬でかなり寒い。
平野と横に連なる山脈の境目がこんなにもはっきりしている風景を初めて見ました。
眺めが良過ぎて感動です。
最高のロケーションでの撮影。
写真を見て振り返るだけでも当時の絶景を思い出します。
<ミナレットと天山山脈>
ミナレットから降りて、より遠くから天山山脈を背景にミナレットを写すことにした。
かなり素晴らしい写真が撮れます。
インスタグラムでも、この写真を投稿して以降2年間で、キルギス人のフォロワーがかなり増えました。
<人面岩と岩画>
ミナレットを遠くから撮影しようと、100M程歩いた先に人面岩が現れました。
人面岩一つ一つ顔が異なり、もしかしたら自分と酷似した人面岩が見つかるかも!
基本平たい顔族ばかりなので、濃い顔の方は見つけられないかもです。
人面岩はかなりの数が点在しています。
実は、人面岩だけでなく、岩画も見られます。
動物を主とした岩画で、これはかなり角が長い鹿でしょうか?
1000年以上前に実在した動物たちでしょうか?
地面に落ちている岩を一つ一つ見ていくと、古代シルクロード時代の想像が膨らみます。
規則正しく岩が並べられていますが、古代シルクロード時代の道路でしょうか?
もはや想像でしか語れません。
不思議な文字が彫られています。
イスラム建築のミナレットの側にあるため、アラビア文字?と考えましたが、全くわかりません。
古代シルクロードでは、そもそも商売取引の際に共通の言語があったのでしょうか?
この様な古代文字をみると、よりブラナ周辺の歴史のロマンを感じます。
同じシルクロード沿いにある遺跡で、岩画で有名な観光地:中国宁夏贺兰山にある岩画とも似ている様に感じられ、古代シルクロード沿いでは各国家間で盛んに文化交流が行われていたのでしょうか?
大量の出土品を展示している小規模な展示コーナーもあります。
<ブラナの塔から帰宅>
名残惜しいですが、ブラナの塔からビシュケクへ戻ることにしました。
道路を牛が横切る光景にも慣れてきました。
戻る足が無く、近所に住んでいたおじさんに頼み込み、メンバー全員ビシュケク近郊まで送ってくれました。
マナス大学の友人たちにも感謝感謝です。
いつの間にかキルギス人の優しさを受けすぎて、キルギスを離れたくなくなっていました。
ぎゅうぎゅうに詰めて車に乗車し、再度1時間かけてビシュケクのホステルに帰宅。
日が暮れていく中、キルギス人とこの国への恩返しを誓いました。
将来再度キルギスに戻って、少しの間キルギスのために仕事ができたら幸せだなと思います。
今回はここまで!!!
次回は、冬でも凍らない神秘の湖:イシククル湖について執筆します!
驚くほど凄い透明度で、ビシュケクに来たら是非訪れてほしい観光地の一つです。
では、また次回!!!再见!!
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