“青海湖の氷上を闊歩す”
今回は、真冬に”青海省”に赴いた旅行記を綴っていきます。主に『 青海湖 』がメインにはなりますが、シーズンの夏場に比べて真冬は全く新しい姿を見せてくれます。
中国最大の湖が完全凍結し、湖上を闊歩できるのはかなり面白い体験でした。
青海湖は当然行くべき場所NO.1ですが、周辺にもスイスのアルプスを彷彿とさせる大草原が広がっています。
中国の大自然は青海にあり!と言っても過言ではありません。
そんな青海の美しい自然と気をつけるべき注意事項を含めて紹介していきます。
目次【本記事の内容】
1. 青海省 の紹介
青海省は標高の高いチベット高原に広がる人口の少ない広大な省で、チベット文化やモンゴル文化の伝統が強く見られます。
6,282 m の高峰アムネマチンは、仏教の聖地となっており、中国最大で世界2番目の内陸塩湖:青海湖は、チベット族が暮らす雄大な大草原と共に絶景で来る者を魅了する。
場所:上記地図参照。
アクセス:下記旅程の場合、日本から約7時間要する。
日本から北京或いは上海まで赴き、到着後乗り継ぎで蘭州まで飛行機。
甘肅省省都の蘭州から高鉄で約2時間で青海省省都の西寧に到着。
高鉄切符の価格は最安値で540円ほどです。
少数民族:過去青海周辺は多くの民族の支配下になっていた為、その先祖が定住している。
チベット族、モンゴル族、回族、土族、サラール族等です。
2. 青海省 観光地紹介
▲早朝から西寧駅前で、広場舞で汗を流す中国のおばさま方。
これからは、3つの観光地を紹介していく。
1.青海湖
2.日月山
3.清真大寺(市内観光含め)
真冬の様相で、シーズンである春や夏とは全く異なる景色を見ることができました。
あえてシーズンを外すと思いがけない景色との出会いがあります。
では、参考程度にご覧ください。
1) 青海湖
▲標高3000Mの高地での観光は、寒すぎました。笑(関連リンク)
冬はシーズンオフですので、青海湖へ完全プライベートで行くことはできません。
現地のドライバーで、青海湖への接近許可を持つ方の許可が必要ですので、西寧駅周辺で声をかけて探しましょう。
青海湖は現地遊牧民族にとって聖地ですので、接近には許可が必要です。
私は1日ドライバーを貸し切って、青海湖と日月山を巡る旅にしました。
<場所>
<旅行記>
▲標高3000M近くを走行している為、目の前の山々は5000M以上?!
青海湖へ車で向かっていきます。
青海湖周辺まで車で約2時間ほど要しました。
ずっと高地にいる為、更に高地であるチベット観光の準備段階として青海観光は考えても良いかもしれません。
▲青海湖入り口。海抜3205Mの高地
湖の周辺では、毎年自転車のロードレースが開催されており、ここまでの大自然だとかなり気持ちよく漕げると思う。興味のある方はぜひエントリーを!
▲広大な湖全てが凍結している
冬は完全に凍結しており、湖面を歩ける状態でした。
▲雨が降れば一面鏡のように反射して幻想的な風景になるかもですね
▲私の存在がかなりちっぽけに見えます。
▲湖上を散歩するとは想像だにしていませんでした。
▲日本だと諏訪湖で見られる景観ですね
▲遥か彼方には砂漠地帯が広がっています
▲湖上をいつの間にか30分以上歩いていました
▲湖の中心の方が若干氷が薄くなっていることに気づく
▲危険を感じようやく引き返すことに
▲どうやら太陽が出てきて氷が溶けてきた模様
▲ヒヤヒヤしましたが、無事スタート地点まで戻ってきました
青海湖の美しい自然景観は、シーズンである夏にも享受できますが、シーズンを外した冬もかなり神秘的な景観で観光客を魅了してくれます。
青海湖の冬化粧もかなりお勧めできます。
2)日月山
▲日月山(関連リンク)
822年に吐魯蕃と唐の講和条約で、両国の国境として定められたのが日月山です。
今現在は当時の条文が書かれた碑は無くなっており、現地のチベット族等の遊牧民族が生活を営む居住地区になっている。
<場所>
<旅行記>
▲再度車を走らせ、青海湖の海南藏族地区を走行していく。
▲青海湖を車で南下していく
▲だだっ広い道路を走る爽快感は良きですね
▲青空も相まって、美しい大草原を見渡せます。
▲目の前に羊の群れが集まってきました
▲地面の草を無心にむしり食べています
▲雪をかぶった山々と羊の群。まるでスイスにいるよう
ここでトラブル発生!
遠くから、岩を私めがけて投げてくるチベット族男性を発見。
冗談ではなく、私を殺しにかかっている勢いで投げてきている。
私は大草原を猛ダッシュで逃げたが、草原慣れしているチベット族の速さは私の倍以上。
容易に捕まり、持っていた岩と鞭でタコ殴りにされました。
▲羊は私を攻撃することなく、皆大人しく私とチベット族の戦いを傍観。
腰や腕に本気の蹴りを入れられ、悶絶。
立ち上がろうとしたところを鞭と岩でフルボッコにされ、ノックアウト。
幸い頭だけはガードできたので、致命傷だけは避けられました。
腰は重症で、普段の筋トレ不足が響いたのかもしれません。
▲死にかけましたが、日月山は美しい自然と羊達で癒されました
パスポートをチベット族に見せ、日本人だと証明すると殴るのをやめ、口論だけになりました。どうやら彼らを弾圧している漢族と勘違いしていた節があった模様。
私も精一杯ブチ切れたが、岩と鞭で脅してくるので、野蛮な民と冷静に話し合うため、運転手にチベット語通訳者として同席してもらうことに。
どうやら、羊の群を追いかけ写真を撮ったのがチベット族の逆鱗に触れたそうです。
和解金として私がなぜか100元支払い決着。(謎)
みなさん、くれぐれも羊の深追いだけはお気をつけください。
羊に見守られながら死ぬことになります。
▲遊牧文化を楽しむテーマパークに到着
運転手がチベット族だったこともあり、私の味方はおらず、100元を失った私は、自分自身の非力さに失望したが、同時に命を拾った話として今後語り継いで行く事を誓った。
▲乗馬体験もできます
気分を一心して大草原で乗馬体験!草原で生きる動物達とのふれあいも日月山の醍醐味です。
▲ヤク。もふもふの牛で可愛らしいですが、角がいかついです
危険な目にも会い、ムチで一生ものの傷を負いましたが、これも御一興。
冒険には危険はつきものです。
郷に入れば郷に従えは正に鉄則。教訓になりました。
3)清真大寺
▲東関清真大寺(関連リンク)
東関清真大寺は明の時代の洪武年間(1380年頃)に建てられました。
東関清真大寺は歴史上で何度も破壊されましたが、その都度修復が行われました。
現存する建物は1913年に再建されたもので、1946年の改築によって拡張されました。
そして1979年にまた再建され、中国西北地区で一番大きいモスクの一つになりました。
歴史も長く、中国西北地区の西安市にある有名な化覚寺と蘭州の橋門寺と新疆のカール清真寺と合わせて、西北四大モスクと言われています。
▲西宁市内
<行き方>
乘坐1、2、10、17、23、25、26、33、81、83、101、102路在北小街口下車,东关大街に沿って徒歩150メートルで到着。
<場所>
<旅行記>
▲西寧市内を流れる湟水
街ブラをしながら、東関清真大寺を目指します。
▲イスラム教の信者。物乞い
▲少数民族の人々に中国人民の一員だと強く示す中国旗
▲丸々鳥一匹売り場。中国あるあるですね。
▲回族の人々で参拝する様子
▲堂々たるモスクの正門
ようやく東関清真大寺に到着!
▲四大モスクの一つ。確かにかなりの規模
▲ツアー団体がおり、同席させてもらうことに
▲右の方は仏教徒?イスラム教のモスクを見学ですか…
▲おそらくチベット仏教の団体様。イスラム教モスクの視察旅行ですかね。
▲清める場所?場所の詳細は覚えていません(すみません)
▲イスラム教の聖地:カーバ神殿@サウジアラビア
東関清真大寺はその長い悠久の歴史上で、少数民族回族や他のイスラム教信仰民族の救いであり続け、現在も四大モスクの一つとして中国全土から一目置かれている存在である。
興味がある方はぜひ訪れてみてください!
・まとめ
青海湖周辺では、酷い目に会いましたが、私が少数民族のご法度を知らなかったことが災いしました。
彼らは暴力による解決手段しか知らないため、かなり危険です。
無理せず、はっちゃけず、観光を楽しみましょう。
青海湖周辺は、自然豊かで歴史もあり、観光地としてはかなり魅力的な場所ですので、上記観光地の紹介で興味が湧いた方、冒険が好きな方、是非訪れてみてください!
今回はここまで!
中国旅の魅力を今後も綴っていきます。
では、また次回!再见!!!
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