🇨🇳チベット鉄道 標高5千メートルを駆け抜ける!

“標高5千メートルを駆ける”

今回は、中国チベット高原を駆け抜ける青藏鉄道:“チベット鉄道”についてご紹介します。

青藏鐵道は、中国青海省西寧から終点拉薩(ラサ)までを結ぶ長距離列車で、雄大なチベット高原を横目に高度に順応しながら旅を続けていきます。

実際、私は青海省西寧駅からチベット自治区拉薩まで約21時間かけて向かいました。道中雄大な景色を眺めながらのんびりしていましたが、就寝時間はまさに高度順応との戦い。

今回は雄大な車窓写真をふんだんに使いながら、「拉薩まで鉄道で向かう意味」、又は「高度順応対策は如何に?」等綴っていきます。




目次【本記事の内容】

✓ チベット鐵道 の詳細

チベット鉄道

青藏鐵道は、西寧から拉薩まで1956kmを結ぶ鉄道である。西部大開発の一環として2006年に全通。最終的にはネパールのカトマンズまで繋ぐ予定で、私のようにラサから数日かけて車で国境越えする必要がなく、鉄道で国家間を跨げるようになるとのこと。(ただ車で途中下車しながら進むのも悪くない。)

外国人、港澳台含めて“入藏函”呼ばれる許可証を取得しなければならず、旅行代理店のツアーに先ず参加して入藏函取得手続きをする必要がある。

冬のようなシーズンオフはチケット購入が容易だが、春や夏のようなシーズン時には団体客が予約している為、個人での予約は相当前から完了しておく必要がある。

・チベット鐵道ルート

チベット鉄道

西寧から拉薩まで約21時間の行程だが、正にチベット高原を縦断していく道のりである。

昼間に乗り始めれば、夜中に最高高度:5,000mを通過し、以降標高3,600mのラサまで平均標高4,000mを進んでいく。夜中になると隣のベッドの主が震え出したり、体調不良で苦しむ人が続出する。

標高5,000mを超えて以降が最大の勝負で、慣れない高度への順応に各々苦しむことになる。対処法については下記「乗る前の準備」にて綴る。

・購入方法・価格

外国人は、中国系旅行アプリ:携程旅行を使うのがベスト。他の旅行アプリは中国の電話番号が無いと予約不可である。

  1.  “Trip.com” と検索し、「西寧 Xining ~ 拉薩 Lhasa」で希望乗車日程を選択。
  2.  通常の座席(硬座)、硬いベッド(硬臥)、柔らかいベッド(軟臥)から座席の種類を選択。必要事項を記入後、座席はランダムで決定される。おすすめは、軟臥の下段ベッド。風景を見ながら鉄道乗車を楽しめる。
  3. 下段になるまで予約プロセスを繰り返せば下段ベッド予約が可能。又は、中国人の友人に頼んで予約して貰うことも可能。

・乗る前の準備

1. 入藏函、ツアーへの参加

チベット鉄道

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中国ラサにある代理店と直接やりとりしながら申請、前金支払い、許可証取得まで行う。

ちなみに私がお世話になった二名の代理店を紹介する。彼らに少しでも協力したいという一心で連絡先をシェアします。

其美卓嘎 (Julia) : 英語と中国語両方堪能。知識が豊富で素晴らしき仕事ぶりでした。ガイドのついでに化粧品販売の副業もこなす商売人。

Wechat ID:chime13518992065

薛小主:チベットで最初に知り合ったチベット族。チベットでの心得をご飯を奢ってもらいながらご教授頂いた。

Wechat ID:a13518990231

ご予約の際は、「Kane」の紹介と言えば、手配がスムーズにいくかと存じます。




2. 高山病予防の薬

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前述した通り、青藏鐵道内では、高山病との闘いが待っています。全然問題ない乗客もいれば、かなり深刻化する人もおり、恐らく当日の体調によっても左右されるのでは?と考えます。

ここでは、高山病予防に効果的な薬をご紹介します。

1. 紅景天

高山病との闘いに備えて、出発前二週間前から一日4〜5錠摂取するだけで、私は若干頭がフラフラしたものの重症化することはありませんでした。ただ人によって効き目は様々ですし、毎日飲み続ける必要があるので、若干面倒ですが、快適な旅行の為にも飲み続ける努力は必要です。

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私が住む香港では、ローカルの薬局で売っているものです。日本では通販で手に入るかと存じます。

2. Diamox (Acetazolamide)

こちらの薬は、準備段階ではなく、実際に症状が出た際に服用するものです。

実際私も標高5,000mに入った夜中に急に症状が出たので、1〜2錠服用し、客室で複数回深呼吸を繰り返すことで、事なきを得ました。正に青藏鐵道は高山病との戦いなのです。

こちらは、通常医師が処方するものですが、香港のローカル薬局で購入できました。医師処方という事で、飲み過ぎは厳禁。自己責任でお願いします。

なぜ飛行機ではなく鉄道なのか

実際、某都市からラサまでの空路は豊富に存在し、時間も電車ほどかからない事から少なくない旅行客が空路でラサに到着します。

ただ、ガイドさんによると、到着後大体3〜4時間で高山病を発症し、ラサ観光を棒にふるう旅行客もいるそうです。

余裕こいて街を走り回る人もいるそうで、案の定高山病で病院に搬送されました。

ラサでは問題なくとも、旅程後半で標高4,000m〜5,000mを一日中移動する際に、高山病の症状を発症する可能性があります。

電車で標高5,000mを体験しておくと、私のように何ら違和感なく、標高5,000mで走り回ることが可能になります。

✓ チベット鉄道 21時間の旅模様

・乗車日の前日に、西寧に前乗りして、午後2時の出発へ向けてゆったりと準備をする。

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・出発の1時間半前に西寧駅に到着。

・パスポートと入藏函(コピー)を持ってチケットカウンターで乗車券を発行。

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▲事前にTrip.comでスリーンショットして置いて、チケットカウンターで入藏函と提出するとスムーズに乗車券を手に入れられる。

・乗車券と入藏函を手に持って手荷物検査を通過し、出発を待つ。

・出発のアナウンスが入ったら乗車券を持って改札を通過し、いざ乗車!

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・時間通りに西寧を出発。ここから車窓風景を眺めていきます。

乗車後、健康状況確認用紙や、乗車券を座席プレートと交換します。

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▲標高が高い場所でも耐えられる健康状態かを確認する用紙

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▲このプレートは常に携帯していましょう

・隣人と自己紹介。

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▲軟臥の一部屋

広東語と北京語を操るマレーシア華僑のおっさんお二人でした。マレーシア華僑は人生を謳歌しており、自らの商売について熱く熱く語っていました。

私も自己紹介を済ませ、お互いに暇つぶしのお菓子等交換し、数時間たわいもない世間話を楽しみました。なんせ21時間もあるので暇なのです。

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・夜7時ごろに夕食のアナウンスが入る。

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7時ごろから9時ごろまで車内は夕食タイム。

私は、大学の課題に必死で結局食べ損ねましたが、売店のインスタントラーメンで飢えをしのぎました。

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皆さんは忘れずに食堂車へ赴きましょう。





・夜10時ごろ就寝

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▲チベット高原に突如現れたビル群。とても惹かれる

旅行客が徐々に寝始めます。私は黙々とパソコンで作業をしながら、暗闇の中でもハッキリ見える雪山の景色を楽しんでいました。

私自身は12時ごろに眠りにつきました。

・夜中未明に突如高山病の症状が出始める。

それは突然でした。急に頭痛が出始め、立とうと思うと足元が安定しませんでした。

トイレに行くのもやっとで朝7時ごろの朝飯まで薬を飲みつつ耐え忍ぶ時間が続きました。

隣のマレーシア華僑のおっさんは寝た体勢が辛かったのか、私のベッドに足をかけて上半身を起こしたまま寝ていました。

⚠︎緊急事態の場合

▲乗務員に助けを求めれば酸素吸入口を開けてくれます。

・朝ごはんを食す

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早朝7時ごろ、漸く朝食のアナウンスが鳴り、昨晩から空腹だった胃袋を充しに食堂車へ向かった。味は期待してはならないレベル。

標高4,000mを通過中で頭痛があるものの、水と食事を取ることで、若干回復し始めました。マレーシア華僑の人たちとたわいもない話をする元気が出てきて、漸く心身共に安定してきました。

あとは、ラサ11時着を待つのみです。

最初にもらった座席プレートを返却し、乗車券を返してもらいます。

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・拉薩に到着。

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11時ごろ漸くラサ駅に到着。所要時間21時間。

若干重く感じるバックパックを背負い、未知なる土地:チベットへ一歩踏み出しました。

今回はここまで!

実際、チベット旅行は正直準備段階から入念に行っても尚、高山病との戦いは苦行に等しく、辛い経験をする可能性が高いです。何人かの日本人がチベット入域3時間で病院送りになっています。

ただ、そこまで苦しんで尚行く価値がある場所だと、チベット旅を振り返って思いました。

青海省西寧から電車で揺られること21時間。ついに到着したチベット自治区は美しい建築物と大自然が織りなす絶景が待っているのとは裏腹に、民衆がガチガチに監視された表と裏の激しい土地でした。

では、また次回!再見!!



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