🇨🇳世界遺産ポタラ宮!主人無き宮殿の現在は?

“ダライ・ラマの住まい”

今回は、チベット自治区の中心地:拉薩(ラサ)に位置する”ポタラ宮”についてご紹介します。

現在宮殿全体が博物館として開放されているラサを代表する観光地ですが、半世紀以上前はダライ・ラマ14世が統治する政治と宗教の中心地でした。

標高3,700mの丘にそびえ立つ当紅白+黄色で統一された景観は正に圧巻!誰もがその美しさに感動するでしょう。しかしその美しい外見とは裏腹に、悲しい歴史も併せ持つポタラ宮殿。主人不在の宮殿内をチベット人ガイドと共に見学した内容を綴っていきます。

目次【本記事の内容】




✓ポタラ宮とは?

ここでは、実際にポタラ宮観光の様子を見る前に持って置いた方が良い情報を記していきます。私が観光前と観光中に仕入れた情報を綴って行く形です。

1. ポタラ宮概要

13階建てで全長400m、世界最大級の建物。ポタラ宮は、7世紀にソンツェン・ガンポが標高3,700mの紅山に築いた城が始まり。17世紀ダライ・ラマ5世の時代には全盛を極め、政治と宗教の中心地として栄えた。以降、中国歴代王朝の熱心な庇護を受けながら、チベットはダライ・ラマによる統治が続けられる。

1950年代、共産党政府がチベットに侵攻。以後、抗中運動であるチベット動乱勃発。命の危険を感じたダライ・ラマ14世は多数の信徒と共にインドへ亡命。インドで正式に亡命政府を樹立し、今に至る。

そのため現在は、主人不在の宮殿として観光用に開放されている状態である。

2. ポタラ宮 豆知識

・各色の部屋の役割

ポタラ宮

ポタラ宮は、白色、紅色、黄色で統一された配色です。それぞれの色に意味があり、白色は、ダライ・ラマの生活空間と執務空間。赤色は、チベット仏教徒の宗教空間と居住空間。黄色は、僧侶の学校という分け方です。

歴史の章で記した通り、17世紀ごろに建てられた宮殿が現在も尚美しい外見を保っていられるのは、毎年1回チベット全土から仏教徒がボランティアで塗りにやってくるからだそうです。

塗料もチベット全土からの寄付で賄われています。

故にポタラ宮はチベット仏教が続く限り、「白宮」と言われ続けるでしょう。

 

・宮殿の建築材や装飾品について

宮殿内を見学していて気になった建築材について紹介します。

一つ目は、宮殿内で赤く塗られている箇所。

こちらは、「ベマ(ガイドの発音をカタカナで記載)」と呼ばれる植物を束にして組んでおり、寺院専用の建築材です。

チベットで見学した各寺院でも同様の「ベマ」を使用した紅の壁を見かけました。

ポタラ宮

ポタラ宮

ポタラ宮

 

二つ目は、寺院の入り口を覆う布。

こちらは、ヤクの毛で編まれており、宮殿内の絵画を守る働きがあるとのこと。

ポタラ宮

▲チベット内でよく見かけるヤク。少なくとも青海でもチベットでもツノに触ったが、攻撃されたことはない。

ポタラ宮

▲ヤクの毛の布カーテン。

 

・チベット仏教の守り神

ポタラ宮

チベット人のガイドによると、街中でも頻繁に見かける上写真8つ(左右)の紋様は、チベット仏教の信仰対象であるとのこと。模様は異なるが、全て等しい立場の模様です。

チベットの寺院等でも頻繁に見かけるので是非チェックしてみてください。





・ダライ・ラマの通り道

ダライ・ラマが宮殿から馬に乗って発つ時と帰還するときに通る場所。

現在は主人不在のため、一般開放されていますが、昔はダライ・ラマ専用の通路でした。

ポカラ宮内には”ダライ・ラマ専用”の執務室、国賓待遇室、会議室等、写真撮影厳禁で写真はありませんが、ダライ・ラマの痕跡は今も色褪せることなく残っております。

ポタラ宮

▲ダライ・ラマ専用通路

ポタラ宮

▲現在は車の駐車場になっている

 

・ポタラ宮内のトイレ

ポタラ宮

▲雰囲気は武器庫かな?思ったけど実はトイレ。

ポタラ宮

ポタラ宮内のトイレは、基本全て現代仕様に改装されてしまっていますが、ポタラ宮中腹にあるトイレには過去使用していたチベット伝統のトイレが保存されています。

ポタラ宮

ボットン式のトイレで、チベット各地のトイレは基本どこもこのスタイルです。

ポカラ宮以外の修道院や寺を訪れると、伝統的なトイレを体験できます。私は2度と体験したくはありませんが。(お察しを)

 

・僧侶の私生活

ポタラ宮

おまけですが、ポタラ宮内の僧侶もスマホを使いこなしていました。ガイドに修行僧はスマホ禁止ではないの?とは聞いていないので真相は分かりませんが、僧侶からウイチャットの着信音を聞くのは違和感ありました。

 

・ポタラ宮内のロウソクと着火剤の原料

ポタラ宮

ロウソクも着火剤の原料であるバターもチベット各地からの寄付。遠い農村で作られたバターが送られてくるそう。直になめて確認しようとする観光客がいましたが、さすがに止められていました。




✓ポタラ宮内散策の様子

ポタラ宮内の様子を写真付きで紹介していきます。

・チベット人ガイドが持つ許可証で入場します。

ポタラ宮

・入場後は、ガイドがポタラ宮殿内への入場券を発見してくれるのを待ちます。

ポタラ宮

ポタラ宮

▲ポタラ宮。非常に美しい。

ポタラ宮

▲ポタラ宮入り口前には売店があるので高山病対策の水も買っておきましょう。

・ポタラ宮に入場!

ポタラ宮

基本ポタラ宮殿は標高3,700mを登っていく観光スタイルで、まるで富士山を登っているかのような感覚です。

ポタラ宮

ポタラ宮

▲眺めは素晴らしく、市内を一望することができます。

ポタラ宮

▲ポタラ宮内には仏様が多数祀られています。

ポタラ宮

ポタラ宮

▲ひたすらダライ・ラマの公務室を目指して登り続けていきます。

ポタラ宮

ポタラ宮

ポタラ宮

▲中腹に至ると、ヤクのカーテンを通って宮殿内にようやく入れます。壁画が色鮮やかで、ずっと見て入られます。

ポタラ宮

▲ようやくダライ・ラマの居住空間に到着。

こちらの広場は、ダライ・ラマに見せるための踊りを披露する場所です。

ダライ・ラマは左上の黄色の見晴台から踊りを眺めるとのこと。

踊り子は頭にブラインドを装着し、ダライ・ラマを直で見上げることがない様にしていたとのことです。

そしてこの建物の中から撮影禁止!出口までの写真が一切ありません。

ポタラ宮

▲出口。

中では、主にチベット最大の貢献者:ダライ・ラマ5世の肖像画や仏像や歴代ダライ・ラマのみ入れた部屋等を見学できます。

そして、チベット仏教の芸術品の数々。中でも黄金の曼荼羅には圧倒されます。

私は、「現ダライ・ラマ14世は現在インドに亡命中ですが、彼についてどうお考えですか?」とガイドに訪ねたが、タブーで話せないことになっていると答えました。

加えて、現在のパンチェンラマ11世について、中国政府が擁立した方と、ダライ・ラマ14世が認定した方の二人いる状態が続いている。

そこで私自身は中国政府が擁立した方は”偽物”という認識だったので、「彼は転生した本物のパンチェンラマなのか?」と伺ったが、ガイドは迷わず本物だと答えた。ダライ・ラマのインド亡命政府が認定した本物は、果たしてどこにいるのだろうか…。

やはりチベットでは、真実を語ることはタブーとされている様である。

ポタラ宮

▲出口周辺から眺めるラサ市内は正に絶景

ポタラ宮

ポタラ宮

▲ポタラ宮出口ギリギリまで我々を楽しませてくれる

ポタラ宮

▲お土産屋は結構繁盛していました。

ポタラ宮

▲宮殿外の壁には、回すとお経を唱えたことになる丸太を、信者が一列に並んで回している光景が見れます。

ポタラ宮

▲そして、その横には「共產黨萬歲」の文字が。。。

ここまでが、ポタラ宮観光の様子です。

過去チベット仏教の最高地位とチベットの最高権力を一手に担ったダライ・ラマが住んでいた宮殿は、博物館として一般の人々に開放され、完全に観光地化されていました。

ガイドも、現ダライ・ラマやパンチェンラマについて語ることに対して、誰かに聞かれることを恐れている様でした。

ただ、ガイド自身は彼らを信仰していない分けではなく、現在も信仰対象として崇め奉っています。私が直に伺った彼らの心情について今後もチベット編で紹介していこうと思います。




✓ポタラ宮夜景

夜6時半頃から日の入りで黄金色に輝き出すポタラ宮。

そして、7時半頃ライトアップが始まり、純白の宮殿がさらに美しさを増す。

ポタラ宮

ポタラ宮

ポタラ宮

ポタラ宮

撮影中に思い出したのが、人民元札の50元裏デザインがポタラ宮だったということ。

紙幣のデザインに採用し、中国56民族の団結を象徴しようとしているのかもしれないが、チベットの現状を知って以降、複雑な気持ちである。

今回はここまで!

次回は、大昭寺,色拉寺等の他チベット仏教寺院を紹介していきます。ダライ・ラマ5世の一夫多妻ぶりと、中国から嫁いできた奥さんと寺院の逸話とは…

また次回!再見!

・関連リンク

🇨🇳チベット鉄道 標高5千メートルを駆け抜ける!

🇨🇳世界最大の天空に浮かぶガラス空間:古龍俠に行ってみた!

🇨🇳少数民族訪問!広東省瑤族の千年瑤寨訪問記

🇨🇳真冬の青海旅行!中国最大の湖と目下に広がる大草原

🇨🇳張掖丹霞国家地質公園 虹色の山脈が目の前に!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Translate »
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。