“チベット旅は続く”
今回は、ネパールとの国境の街:”吉隆”を紹介!チベットのラサから車で約丸三日。
途中、既に紹介してきた様々な歴史的建築物や自然景観を眺めつつ、漸く辿り着くチベットの秘境です。
ネパールと中国の文化が入り混じる独特の景観を持つ街:吉隆。吉隆県の紹介と共に、吉隆に至るまでの絶景スポットも紹介していきます。
チベット旅編最終章。後述するのは、エベレスト以降のルートである為、ラサからエベレストの旅模様は下記リンクを参照ください。
♣ラサ〜エベレスト
🇨🇳【大昭寺・色拉寺・哲蚌寺】ラサ周辺のチベット寺院・修道院を巡る
目次【本記事の内容】
✓エベレスト国立公園の車窓
エベレストを間近で楽しんだ日の翌日。
ラサへ戻る組と別れ、ネパール国境越えチーム一向はエベレスト国立公園を抜けてネパールとの国境の街である吉隆へと向かう。
1. 間近で見る雪山群
我々を乗せた車は、徐々に標高を上げていき、標高はこの旅最高高度5200mを超えた。
皆既に高度順応できており、体の不調は一切なかったが、この雪山を3〜4時間超えて行くことになる。
広大な雪山の山脈群が常に車窓を楽しませてくれる。
一時的に下車し、チベットの雄大な大地で思いゆくままのポーズで写真撮影。
思いゆくままに走って、思いゆくままに放尿。
どれくらいの広さかイメージが湧きにくいと思うので、私を広大な大地に置いておきます。
広大な大自然を横切る形で、道路が敷設されており、車窓だけでも十分楽しめる。
2. 壮大な湖
エベレスト国立公園展望台に到着。
こちらが最後の絶景ポイントということで、皆写真撮影に熱が入る。
この場所から吉隆まで3回検問を通過する必要がある。入るのも出るのも本当に厄介でした。
✓昼食休憩
チベットの伝統的なレストランにて昼ごはん。
ほぼ毎日同じものをオーダーしている気もするが、モチモチの麺にフライドエッグが乗った一品。
店の奥に位置するチベット仏教の仏壇には、なぜか共産党のトップの面々が…
パンチェン・ラマ11世でもなく、ダライ・ラマ14世でもなく、毛沢東。
違和感を感じつつ、再度車に乗り込み、検問を通過しながら3時間ほど揺られます。
上の写真は検問所の一つ。
✓”吉隆”の街紹介
エベレスト近郊から車で約9時間ほど揺られ、ついにネパールとの国境の街である吉隆に到着!
過去赴いた中国の国境の街と比較すると、かなり小規模な街で、未だ開発途中の雰囲気でした。
実際に吉隆とはどのような街なのか?!写真を用いて簡単に紹介していきます。
1. 吉隆概要
中国とネパールの国境沿いに位置する街。街は雪山に囲まれ、山を越えればネパール。
長らく、両国間の貿易の最重要拠点となっている。
人口は約4000人(2017)だが、私個人の視点から見ると、街はかなり閑散としている。
2015年のネパール地震によって樟木镇にあった税関が封鎖され、吉隆の経済的価値がさらに上昇している。2019年には吉隆口岸を通過した人数が15万人を突破したというデータもある。(参照:こちらをクリック)
2. 吉隆の街並み
チベットの大半を占める荒涼とした大地とは真逆の、針葉樹林が生い茂る山々に囲まれた街並み。
現在開発途中の地域もあれば、既に観光客用に整備されたストリートもある。
実際、交通量はそこそこあるが、歩行者があまりいない不思議。
団体で歩いてくる労働者。
あるいは、チベット族かネパール系の子供達が遊ぶ姿がよく見受けられる。
貿易の街ということで、かなりの量の荷台トラックを見る。
当日は快晴だった為、ウイグルからキルギスタンの国境:イルケシュターム の雪山国境越えと比べるとかなりマシになりました。
街中でインターネットに何ら不自由を感じないのはさすがIT大国中国。
私は独自のやり方で、中国本土に滞在している間、香港の回線でインターネットを使っている。
毎日20元でネット使い放題プランを香港の携帯会社と契約しているので、ラインもフェイスブックもツイッターもVPNを通すことなく使える。
故に、辺境の地でもネット環境が整備されている中国は本当に素晴らしい。
637年建立の帕巴寺が、吉隆観光の目玉でもある。(3km車で走ると大峡谷があるので、そこもオススメ。)
チベットで最初の統一王朝を開いたソンツェン・ガンポ。
以前こちらで解説した事があるが、彼の五人の奥さんの内、ネパールから嫁いで来た奥さんが持って来た仏像を安置するために建立された。
残念ながら、文化大革命期に建物は壊され、現在の寺は復興されたものである。
お寺の目の前が”民族団結広場”となっており、チベット族に同化政策を施す中国政府の厳しい訓示が上の写真から見て取れる。
反乱は決して許されないと…。
✓吉隆でチベット最後の夕食
1週間に及んだチベット旅も本日が最終日。
翌日にはネパールの首都カトマンズに到着しているわけだが、前準備という事でネパール料理屋にやって来ました。
正直、チベット料理に飽きてしまったどうしようもない事情があったりする…
店内は、ネパール料理屋の特徴なのか?!きらびやかな内装となっている。
ネパールに入国した後、何度も見る事になる料理ばかりだが、当時は何もわからず、一番人気の料理をオーダー。
こちらが、オーダーしたネパール料理。
ご飯の周囲におかずを配置し、カレーと混ぜつつ食べていくスタイル。
ベジタリアン用に野菜だけのカレーもある。
ネパール料理に満足した一行は、翌日辛く長い国境越えの旅に備え、温水シャワーが無い宿で早めの就寝に入った。
今回はここまで!
次回は、陸路でネパールへの国境越えの方法を紹介!
では、また次回!再见!!!
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