“バクタプル”
今回は、ネパールの首都バクタプルに位置する世界遺産”バクタプル ダルバール広場”について紹介します。
ダルバール広場はカトマンズ、パタン、バクタプルの3つの場所に位置します。
マッラ王朝時代に3人の兄弟が競って建てた見事な芸術アート並びに建築様式を直に見て楽しむことができます。
ただいずれも2015年のネパール地震により、深刻なダメージを受け、現在も地道に修復作業が進んでいます。
そんな3つの広場を見渡せる絶景ポイント等も含め、それぞれ見所を紹介していきます。
目次【本記事の内容】
✓ バクタプル ダルバール広場 概要
カトマンズ渓谷に位置する世界遺産に登録された3つのダルバール広場の一つ。
ネパールの宗教、文化、文明を創り上げた民族であるネワール人の職人技や芸術作品を今尚鑑賞できる歴史的価値の高い場所である。
・場所
カトマンズから東に13キロの地点にある。
観光客の聖地であるタメル(Tamel)地区から車で約40分〜50分くらいで到着する。
渋滞があれば約1時間ほどは覚悟しておいた方が良い。
タクシーだと900〜1,000ペソで乗せていってもらえる。
・歴史
当該広場での宮殿建築はリチャヴィ(Licchavi)王朝の3世紀まで遡る。
マッラ王(Malla)やシャー王(Shah)等の各王朝の下で保護され、そして地震等の自然災害の度に改修が繰り返されて現在に至る。
特に13世紀マッラ王朝の時代には、ネワール文化が華開いた。15世紀からは3つの王朝がカトマンズ盆地に並立し、競い合って芸術の域を高め合った。(その内の一つがバクタプルのダルバール広場である。)
バクタプルには元々99の中庭がある広大な広場だったが、現在は6つのみとなっている。
加えて、1934年の大地震前には3つあった寺院群が、現在は自身に耐えた寺院のみが立っているのみとなっている。
2015年のネパール大地震の際に多くの建物が損傷し、現在も所々修繕作業が継続中である。
✓ バクタプル ダルバール 紹介
タメル地区からタクシーに乗り込み、約40分かけてバクタプルへ移動。
昼間はあまり渋滞がなく、案外スムーズに走ることができた。
私自身タクシードライバーと会話するのが好きで、ネパールの出産事情や街を走る車・バイクのメーカーについて伺った。
どうやらネパールでは早婚早産のケースが多く、自然と子供の数が多いらしい。
ネパール男性の平均結婚年齢を伺ったところ”25歳”だった。
私と同じ年齢だったため、同行していた仲間たちからフラフラしてる場合じゃないぞと煽られる羽目に。
街中を走る車は圧倒的に”マルチスズキ(インドスズキ)”が大半を占め、次にインドのカーメーカーであるTATA(タタ)やマヒンドラで7割方占めていた。
バイクは、インドの2輪メーカーであるBajaj (バジャージ)が最大シェアで、Heroやスズキが後続。
運転手曰くBMWのバイクに乗ってる輩は勝ち組とのこと。
話しているうちにバクタプルに到着。
タクシーの運転手に2時間ほど入り口で待機してもらうように約束した。
入り口で”バクタプル ダルバール広場”の観覧券を購入。
価格は1,500ルピー(約1,500円)。
ヒマラヤ山脈が見渡せるカフェでひと休憩。
美しい山々。
カトマンズでは天気が良いと、高台に登りさえすればヒマラヤ山脈が見渡せます。
日本ではなぜか飲んだことがないが、海外にいる時には必ず飲むコカ・コーラ。
正直言うと、手持ちの金が全く無かったため、コーラしか頼めず。
入り口から少し歩いた場所にあるカフェで、1時間弱の車移動で疲れた方は一旦カフェで休んでから観光するのもありです。
バクタプル・ダルバール広場。
カトマンズとパタンのダルバール広場と比較すると、明らかに広く感じる。
修復中の寺院が未だ2015年の大地震の凄さを物語っている。
国立美術館。
バクタプルに来たのが遅かったのか入れませんでした。
美術館前は警備隊に固く守られています。
55の窓と言われる宮殿(左側)と寺院(右手)。
精緻で、美しいネワール人の芸術の極致を鑑賞できます。
バクタプル広場を歩くと、ネワール人が何百年かけて積み上げて来た芸術・工芸・建築技術の美しさを十分感じ取る事ができる。
バクタプルのダルバール広場は、建築物のバラエティに富んでいる。
一つ一つの寺院、宮殿が独特の個性を持っており、観るものを飽きさせない。
倒壊してしまったのか、土台だけを残す寺院。
ダルバール広場を抜けると土産屋が広がっている。
✓ 周辺観光地
ダルバール広場を抜けた先に広がるバクタプルの町並みを紹介していきます。
1. 土産物売り場
ダルバール観光で芸術鑑賞をしたのちは、カフェでゆっくり休むこともできます。
周囲には、工芸品やシルクの生地等が売られており、外国からの観光客に人気があるようだ。
どの観光地でもあるマグネットやポストカードはもちろん、購入後どうやって持ち帰るか分からない美しい絵画も販売されている。
とりわけ、最も観光客の目を引くのが伝統的な操り人形。
店員さんに実際に動かしてもらったが、正直かなり不気味(笑)
余裕がある時に不気味なその動きを当方Youtubeチャンネルにアップします。
チベットからはるばる国境を超えてネパールに来た私ですが、初めてダライ・ラマ14世の顔写真を観る事ができました。
チベットではダライ・ラマの代わりに毛沢東の肖像画が飾られています(察し)
チベットでチベット仏教の教えに触れた私は、ダライ・ラマに帰依するとまでは言わないが尊敬の念は持っている。
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2. バクタプル市街
お土産屋を進行方向右へ進むと、バクタプルの市街へと入る事ができる。
市街も同様、観光客用の店が多く立ち並ぶが、ローカルの住人が日用品を買うエリアでもある。
狭い通路にも関わらず、全方向からバイクが走ってくるため、注意が必要。
過去カトマンズとパタンのダルバール広場を鑑賞して来たが、個人的に最も高いと思った建築物の5重の塔:ニャタポラ寺院。
完成までに3世代かかったとのこと。
地震の影響で修復中で、香港と同様、竹を足場にして修復しているようだ。
私の仲間は驚いていたが、私の場合香港で日常的に見ているためか、仲間に言われるまで何の反応もせず素通りしていました。
バイラヴァナス寺院。ヒンドゥー教の破壊神シヴァに捧げられている寺院。
屋上から垂れ下がっている物は、中国人ガイドによると神様のはしごらしい。
地面まであと少しの位置まで中途半端に垂れ下がっている謎のはしご。
バクタプル市街はオレンジを基調としているせいか夕焼け時が最も美しく感じる。
道に迷ってしまった私たち一行は、地元の子供にバクタプル・ダルバール広場までの入り口まで連れて行ってもらった。
まるで迷路のような道のりで、恐らく地元民の助けなしではタクシー乗り場までたどり着けないであろう。
無事最初の入り口に到着。
案内人の子供に残った有り金全てを渡し、タクシーの運転手を探す。
バクタプルのダルバール広場は、カトマンズとパタンのダルバール広場に比べて敷地面積が圧倒的に広く、十分観光の時間を割いた方が良さそうです。
実際、私たちは全て周るのに2時間を要しました。
タクシーの運転手を探し出し、一行カトマンズのタメル地区に戻ります。
不幸にもラッシュアワーで渋滞がひどく、1時間以上帰るのにかかってしまいました。
基本夜5時以降は渋滞がひどく、夕方便でカトマンズを離れる方は、かなり余裕をもって空港に行かれることをオススメします。
今回はここまで!
カトマンズ盆地の世界遺産ダルバール広場の紹介はこれにて終了!
次回は、タメル地区でオススメのレストランやカフェを紹介!
では、また次回!再見!!!
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